「プロメア」を見たオタクはもうアニメは見なくていいなと思いました。
⚠️注意⚠️
興奮冷めやらぬまま書きなぐっているので、てにをはや前後で言っていることがちぐはぐあるいは何度も同じことを言うかもしれません。許して。
こんにちは、あるいは初めまして。ラルドです。
本日5月26日(日)、5月24日(金)に公開されたアニメ映画「プロメア」を見てきました。
二回ね。
この記事は一回目を見終わって直ぐに書いているので、二回目はこれからなんですけどね。今すぐにこの感情を、感動を文字にして残したいと思い、急ぎブログを開設し執筆しています。
1.「プロメア」とは。
人気アニメ「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」で知られる、今石洋之監督と中島かずき脚本コンビが実に六年ぶりに製作した、完全オリジナルアニメーション映画です。
ストーリーをおおざっぱにネタバレの無い程度に説明しますと、世界中を燃やし尽くそうとテロ行為を働く組織<マッドバーニッシュ>の首領リオ・フォーリアたんと、それを止めんと闘う熱き火消しガロ・ティモスの物語です。
(左上の金髪がリオ、右下の青モヒカンがガロです。ダブル主人公です。)
2.なぜ見ようと思ったのか
有り体に言えば、僕がグレンラガンを筆頭にトリガー作品大好きのトリガー信者だから、です。(トリガーはアニメ会社。)
普段あまり映画を見ない上に、新作情報に疎い僕が、プロメアという作品の存在を正しく認知したのは昨日の夜です。
製作トリガー、さらにグレンラガンのコンビがついに長編アニメーションを作ったと聞き、いてもたってもいられず映画館に走ってきたわけです(本当は電車でですが)。
3.見る前の僕
「う~ん、火消し?ちょっとダサくないか?しかもエックスフラグってデカデカと書いてあるがモンストだろ?とりあえず観に行くけどちょっと不安だなあ......。」
プロメア見てきますトリガー信者なので
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月25日
グレンラガン普通にちょいちょい詰まらん回あるからな
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月25日
(チケットとパンフレットを購入、読み込む)
なるほどね pic.twitter.com/yIYHHCpv8N
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月26日
知らんかった蛇崩とハル子声同じなんか
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月26日
ヴィラルもカミナもおるやん!
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月26日
キルラキルの主人公姉妹もおるやん!
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月26日
なあおいもうテンションMAXだよ
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月26日
プロメア楽しみ~✨
— ラルド🐆 (@Raldest) 2019年5月26日
「ワクワクが止まんねえ!!!はよ!!!」
4.見ているときの僕
ここキモいので飛ばして5に行っていいですよ
(心の声と思って読んでくださいね。上映中はお静かに。)
一回目スタート!
「うわ~、、、うわうわうわ、、、、ちょっとコレ、、、オイオイオイオイ、、、」(OP)
「あーーー!!!あーーー!!!コレ!!!ちょっと!!!ねえ!!!アレじゃん完全に!!!待って待ってしんどい受け止めきれない!!!死んじゃう!!!!!!」(冒頭の戦闘シーン)(既に涙腺崩壊)
ーーーーーーー中略ーーーーーーーー
「カミナぁ~;;」(ガロという男、見た目といい熱いキャラといい、グレンラガンのカミナというキャラにクリソツなのです。)(泣きっぱなしです)
ーーーーーーー中略ーーーーーーーー
「堺雅人ヤベエ、、、パーペキすぎる、、、」(ここはぜひ見て感じてください、アニメに興味がなくとも堺雅人が好きな方なら失禁モノの演技です。)
ーーーーーーー更に略、ラストシーンーーーーーーーー
「コレだよ!!!!!俺の求める「アニメ」は正しくコレなんだよ!!!!!ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ~オイオイオイオイオイ」(感極まってもはや言語化不可能な感情に押し潰されるオタク)
ーーーーーーーーエンディングーーーーーーーー
「ウワ~~~~~~~ン😭😭😭😭🎵✨☀️✨」(感動のあまり滝のように涙を流し干物になるオタク)
ぶっちゃけ、ずっと泣いていたのでよく画面が見えませんでした。なので二回目は後ろの方から俯瞰的に見ることにしました。
二回目
一度通して見ているので、伏線など全体の構成が実にうまくできているなと感じるなどしながら見ました。二回目で気づけた小ネタも多かったです。
5.感想
4では大変お見苦しいキモい文章を読ませてしまい申し訳ありません。本当に鑑賞中は言葉にできる感情の枠を完全に超えてしまっていたのです。
ここからは落ち着いて、しっかりと感想を述べようと思います。
まず、パンフレットで得たメタ知識として、体制側のキャラクター、建造物、行動、その他あらゆる描写は「四角形」で表され、反体制は「三角形」で表されるというものがありました。これはなんとなくイメージで理解できる方が多いと思います。視覚的に大変分かりやすかったので、この理屈が二時間全編に渡って貫かれていることがハッキリとわかり、より深くストーリーを理解できた気がします。この仕掛けに注意して見ることでキャラの心情を推察できたりします。
また、PVを見て気がついた方もおられると思いますが、本作品は手描きのアニメーションとCGが非常に高いレベルで融合しており、(ぶっちゃけ素人目には見分けがつかないシーンも多かったです)両方の良いとこ取りをした正にアニメならではの映像の連続でした。実写では到底表せないぶっ飛んだカメラワーク、ロボット(若干のネタバレですがロボットが活躍します)、オタクのマインドをガンガン揺さぶってきました。
PV、デカいロボットや巨大な竜がドハデにバトっていますね。なんと二時間のうち一時間半はこうしたバトルアクションシーンです。ずっと動きます。グレンラガンラストのマトリョーシカアタックもかくやという見ごたえのあるアクションシーンが大量に詰まっています。ロボット好き、アクション好き、ぐりぐり回るカメラが好きという方にはもうたまらんでしょう。
BGMはガンダムシリーズで有名な澤野弘之さんが担当されています。僕としてはキルラキルの人ですね。のっけからテンションブチアゲバイヴスゴリゴリのBGMで盛り上げてくれます。もちろんアップテンポな曲だけでなく、静かなバラード調や、日常シーンの曲も隙がありません。全ての場面に完全にマッチしたbgm'sでした。
大きな話はこれくらいにして、キャラや声優にも触れていきましょう。
まずオタクくんたちの大好きな声優の話から。プロメアにはグレンラガンやキルラキルで活躍された声優の方々が豪華にキャスティングされています。上の方に貼ったツイートにも書いてありますが、オタクはこういうのに弱いのです。だろ?カミナとヴィラルが相棒になってるんだぜ?こんなん燃えないわけがありません。メカニック担当のハルハラハル子もいます。あと、ガロのガールフレンドは佐倉彩音さんです。
次、キャラクター(ロボット)デザイン。
「まさにこれぞトリガー!」としか言えない、トンガったデザインのキャラクター揃いです。そこかしこに歴代トリガーキャラクターへのオマージュが見られました。これはパンフレットにも書いてあるのですが、トリガーの集大成にふさわしい作品にすべく、トリガー節を全開でキャラデザされたそうです。青モヒカンなのに不思議とカッコよく見えてしまいますね。特に終盤のロボットバトルではまるでガンメンのような巨大ロボが叫びながら殴りあいます。顔が二つあるけどとてつもなくカッコいいのです。
少しキャラデザの話からはそれますが、この作品に過度に露出した美少女はでてきません。これは、キモアニメオタクだけでなく一般の方々も気兼ねなく楽しめるようにと言う配慮だそうです。でもあからさまなサービスシーン(?)がひとつありました。
ちょいちょい触れてきましたが、僕がもっとも楽しみにしていたトリガー作品のオマージュ、今度はこれを語ろうと思います。かなり長くなりますが、頑張って書くので頑張って読んでください。
ストーリーは、主人公の所属するレスキュー隊が緊急出動するシーンから始まります。まずこのレスキュー隊の面々がズル。キルラキルに登場する学園四天王なのです(剣道部の猿渡だけハブられてるんだけどね)。また、レスキュー隊のペット枠のちっこいネズミ(声ケンコバ)、こいつは誰が見てもグレンラガンのブータを思い出してしまうでしょう。これらのキャラクターで、しょっぱなからこちらの、言うなれば信者欲をガッチリ掴んできます。メカのメリハリのついた動き(ガシーン ガシーンみたいなやつね)、魚眼レンズみたいなカメラ、外連味の効いたバトル、全てがかつてトリガー作品で感じた熱き魂を寸分の遠慮も無く震わせてきます。
更に細かい描写にも小ネタが散りばめられていて、例えばメカのモニターが明らかにグレンラガンのそれであったり、ガロが最初にロボに乗るシーンはグレンとラガンの初合体を強く意識したカメラワークであったり。ガロとリオの切り合いを見てキルラキルの姉妹喧嘩を連想しない人間などこの世に存在しないと断言できます。飛び上がって片足を伸ばして斜めにキックする、「マッチ一本火事の元キック」なんてのもあります。もちろんイナズマキックのオマージュです。恐ろしいことにガロがラガンストライクをやるシーンもあります(ここでイきました)。とどめに、ガロとリオがガイナ立ちまでやっちゃうんですよ!?二人がアオリでゆっくりと腕を組んで、もう分かっていても興奮してしまいます(感情を受け止めきれず潮を吹いてしまいました)。なんとなんと最後の最後には主人公機が超巨大なエネルギー体になり右腕を高く掲げるという、この瞬間、脳内麻薬がとめどなく溢れるのをマジで感じられましたね。まだまだありますが、このまま書き続けるとはてブロのサーバーが落ちてしまうことが予想されますので、このへんで切り上げます(分かりやすいのだけ書いちゃったけど、こういうのは自分で発見した方がおもしろいもんね)。
ずっとオタクくさい話ばかりで、俳優陣について触れてませんね。この映画、メインキャラ三人を俳優の方々が演じられているのです。定期的に「俳優が声の仕事を奪うな!」などと見当違いの敵対心を燃やすアニオタがバズりますが、別に僕はそういうイタい人間ではないので悪しからず。しっかりと俳優三人の演技にも切り込んでいきます。
まず主人公ガロ役、松山ケンイチ。
見た目が見た目だけに、どうしてもカミナの兄貴と比較して語りたくなってしまいます。最初に言ってしまうと、棒読み、声があってない、そういう問題は一切ありませんでした。ケチの付け所もない圧倒的主人公っぷりを見せつけてくれました。もし、松山ケンイチはちょっとな……と見るのをためらっているのなら、全く心配いりません。シャウト、ギャグシーンのお調子者、シリアスな語り、全ての演技が完璧にアニメにハマっていました。
次、ヒロインのリオフォーリアたんです。かわいいですよね。
(かわいい。)
CV担当は早乙女太一さんです。寡聞にして存じ上げませんでした(申し訳ないです)。キュートなルックスとは裏腹な、けっこう渋い声です。でもそれがまたイイ。この人の演技は中盤から終盤にかけての盛り上がりが凄くて、リオは中盤でいわゆる闇堕ちしかけるんですよ。憎悪、怒り、負の感情をブチまけるようなけたたましい演技に圧倒されました。さらにラスト、ガロに救われて自分の信念と誇りを取り戻したあとの明るい自信に満ちた声、ガロとの旧知の友のような掛け合い、カンペキでした。BLに目覚めかけました。
以降、若干のネタバレあり升。
三人目、堺雅人演じるクレイフォーサイト、ラスボスです。まあポスターとか見るからにそうだから言ってもいいよね?
こいつ。
これがまあ凄かった。MVPです。
皆さん、堺雅人にどんなイメージ持ってますか?半沢直樹なら反骨精神溢れる真面目な男、リーガルハイなら普段はおちゃらけているがキメるところはビシッとキメる男、真田丸は見てないのでわかりません。どれを想像しても、この堺雅人、クレイには間違いなく度肝を抜かれることでしょう。リーガルハイ二期のラストでの本気の弁護、あれを遥かに上回るテンションで叫びまくります。「滅殺開墾ビーーーーム!」とか、「全くお前は度しがたいバカだな!」とか。アンスパのラストの絶叫をも越えてます。ぜひ、この堺雅人だけでも一見の価値は間違いなくあると思います。だって、もう二度と、「絶対零度宇宙熱死砲だ!そのまま絶対零度の地獄に逝け!」だなんて叫ぶ堺雅人見られませんよ。
6.総評
私が初めて見たアニメは、天元突破グレンラガンなんです。ドハマリしました。それ以来、アツいアニメしか見られない体になって生きてきました。
友達に何か勧められて見ても、イマイチ楽しめない、途中で止めてしまう、そういった具合で、心の底からアニメを楽しむ機会というものがほとんどありませんでした。
そんな僕を唯一満たしてくれたのが、グレンラガンであり、キルラキルであり、パンティー&ストッキングwithガーターベルトでした。本当にトリガーが大好きなんです。
そしてついに今日、トリガー謹製の二時間アニメ、もう燃えっぱなしでした。とどまることなく僕の求めるものを120%でブチかまされました。
僕は今後、「プロメア」を超えるアニメに出会うことはないでしょう。10年弱、いろいろなアニメを見てきましたが、それはすべて今日のためにありました。タイトル通り、もう他のアニメを見る気になれません。
完全燃焼です。燃え尽きました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。