童貞が素人童貞になったってわけね
前編はこちら。
タイトル通りです。それ以上のものはありません。
王が私に問いかけた。
「なぜ予約をしなかったのか」
どうしても今日でなければならなかったからだと答える。
「なぜ嬢の口コミ等のリサーチを怠ったのか」
安くはない金を払うのだから、そうそう地雷には当たらないはずだった。そう答える。
「お前は救いようのない愚者だ」
「この者を宮刑に処せ」
駅から徒歩20分ほどの場所にある、そこそこ老舗のソープに行ってきました。
80分で25000円でした。
私には後悔が2つあります。
まず私は、事前に人気の嬢を調べ、予約を取ってから突撃すべきでした。
別にとびきりのブスが出てきたとかそう言うわけじゃないんだけど、あまりにサービスが悪い嬢だった。初めてのソープにガッチガチに緊張して完全に地蔵になっていた僕にも責任の一端はあるかもしれない。にしたってさぁ…
二つ目の後悔は、オッパイを触れなかったこと。ちくしょう、なんのためのソープだ。
というかオッパイどころじゃない。緊張して自分から全く触れなかった。
そんなわけで、25000円と言う決して安くはない金額を支払ってのソープ初体験は、残念な結果に終わったと言わざるを得ない。
以下は流れの回想です。
店の前の兄ちゃんに声をかけると、待合室に通されました。
「今お相手できる子はこんなところですね」
ゲームのチュートリアルみたいな言葉とともに4枚のチラシを渡され、この中から選べと言われました。
・22歳、Hカップ
・24歳、Gカップ
・30歳、Dカップ
・32歳、Eカップ
いや迷う必要ある?こんなん一番上一択やろ…
と言うわけで大して迷わず、ヒコザルを選択しました。あばよポッチャマ。
この時の私は、予約してないのに良さそうな子が選べてよかったねと楽観的な気分で、来るべき性交渉に胸を躍らせていました。
「前金制になっております」
ここが、引き返せる限界地点でした。
このために下ろしてきた1万円札2枚と5千円札をボーイに手渡しました。
待つこと20分、ついに自分の番号が呼ばれました。
待合室奥の暖簾をくぐり、階段の前で嬢と対面してから部屋へ向かうシステムだそうです。
そこにいたのは、チャオブーでした。
大きくは外してないし、顔もよく見りゃ愛嬌がある。胸は期待通りにデカい。
この時点でゴウカザルでの攻略プランが崩れてはしまいましたが、それでも僕はまだ期待が8割、不安が2割くらいの心持ちで、嬢に手を引かれ部屋に入りました。
しかし、暇な嬢には暇してる理由がちゃんとあるんだと言うことを、チャオブーに思い知らされることになりました。
部屋に入るとまず雑談、しかるのちに服を脱ぎ風呂に入る。ここまでは概ね想定通りでした。
本物のスケベ椅子に座らされ、股間を洗われるのは中々気持ちよかった。
俺が風呂に入って歯を磨いていると、マットとベッドどっちがいい?と聞いてきました。
え?どっちってどう言うこと?
完全に想定外の一手に、狼狽えました。だって80分コースよ?そんなケチくさいこと言われても、俺はもう完全にソープらしいマットプレイも、ベッドでの本番もどっちも楽しむつもりなのに。
どっちもお願いします、僕がそう告げるとチャオブーは非常に嫌そうにマットの準備に取り掛かりました。すっかり萎えてしまったチンポと気まずそうに目を合わせ、まだ落胆するには早いぞ、気を取り直せ。そう彼を励ましました。
マットプレイは、かなり気持ちよかった。それは間違い無いです。
でもなんかあっさりしてて、思ってたほどじゃなかった。チンポは二分咲きといったところでしょうか。彼なりに役割を果たそうと奮起しています。
10分ほどヌルヌルされたと思ったら、シャワーでローションを流されて、また風呂に入れられました。マットやらタオルやらの後片付けでしょう。
朝から何も食ってないから、腹減ったな。そんなことをぼんやり考えながら天井の配管を見つめていると、不意に嬢が話しかけてきました。
「頼み事があるんやけど…」
チャオブーは関西の生まれと見えます。
はい、なんですか?僕は驚きつつも答えます。
「このタオルしぼっといてくれん?」
先程のプレイで使ったバスタオルを手渡され、僕は素直にその要求に応じました。
チャオブーはこう言い放ちました。
「助かるわ〜、普通のお客さんやと頼み事って言うだけで嫌そうな顔すんねん」
そらするわよ。自分だって顔に出てないだけでこれ客がするの?って思っとるわい。
この役割破壊の一手に、あっこれもしかしてサービス悪い嬢かもと気づいた時にはもう遅かった。後悔は先には立ちません。
一緒にお風呂に入っての潜望鏡プレイとかも期待していたんですが、そういったサービスはありませんでした。
体を拭き、いざ本番です。
希望の体位を聞かれ、おっお任せしますと童貞丸出しの返答をしました。
「じゃあ騎乗位やってみよか」
騎乗位!噂には聞くアレを、やるのか。
慣れた手つきで手コキやらフェラやらをされて、チンポは8割ほどには回復していました。
手コキはともかく、フェラはかなり気持ちが良かった。数少ない満足ポイントです。
ゴムをつけられ、いざ挿入、確かに入っているような感覚はあります。
「どう?気持ちいい?」
僕は曖昧な笑みを返します。
腰の振り方を変えつつ、15分ほどでしょうか。僕は無事に射精しました。
この時点で、帰り支度の時間を考慮しても、まだ20分以上残っていました。
2回戦とかあんのかな、そう思っていましたがチャオブーが完全に一仕事終えた感じだったので、言うに言い出せず、そのまま他愛ない雑談で時間を潰され、シャワーして体拭いて服を着ました。この時ようやく気がつきました。おい、キスしてへんぞコラ。なんのための歯磨きタイムやってん。
待合室に戻ってきて、アンケート用紙をボーイに渡されました。そこにはしっかりと、「キスの濃厚度」の項目がありました。僕は迷うことなく「悪い」にマークし、急かされるようにしながら店を出ました。
外は雨が降っていました。ボーイがくれた安物のビニール傘をさし、駅に向かって来た道を戻りました。時刻は既に17時を回り、日は完全に落ちていました。僕は街ゆくサラリーマンや学生のカップルから逃げるようにモスバーガーに入りました。
そして今、この記事を書いています。
二度と僕のような愚かな童貞が悲しむことのないように。
ソープはちゃんと予約してから行け。
この言葉を残します。
帰ったら同人音声聞いてオナホでシコります。その方が100倍気持ち良くて安いので。